犬の社交性が注目されるようになり、愛犬の社交性向上のためにドッグランへ連れていく飼い主様が増えています。ドッグランは、楽しく遊ぶことができればとても恵まれている場所ですが、子犬の犬慣れを行いたいという場合は、いくつかのリスクも伴います。今回はドッグトレーナーが、犬慣れさせるためにドッグランの前に幼稚園をおすすめする理由をご紹介。まずは、「犬慣れとは?どういった状態なのか?」ということから解説します。目次▼犬慣れとは?犬慣れとは、犬の挨拶や遊び方を身につけること。また、犬同士のサイズや犬種に関わらず一緒に遊んだりトラブルを避けることができる能力がついたという状態です。「犬と遊べるようになる」「犬を怖がったり攻撃的にならない」…犬慣れにはいろいろな考え方がありますが、ワンデミーでは以下の5つの要素が大切だと考えています。❶相手への距離感他のわんちゃんと適切な距離を保ち、相手のパーソナルスペースを尊重することが大切です。→ 嫌がっている子に近づきすぎない、勢いよく顔から挨拶にいかない、休憩している子を無理に遊びに誘わないなど距離感を保てます。 ❷相手の反応を読み取る犬同士の表情やボディランゲージ(犬の言葉)を汲み取り、相手に合わせて接します。→ 近づく前に相手のボディランゲージを見て、嫌がる場合は回避することができます。❸過度な反応を避ける嫌だと感じても、過剰に吠えたり噛んだりせず、適切な方法で自己主張を伝えます。→スルーする、匂いをかぐ、ボディーランゲージで「敵意はない」と伝えることができます。❹遊び方の調整ができる相手の性格や体格、ペースに合わせて遊ぶ→派手に遊びたい子とは走る、ワンプロしたい子とはワンプロ、体格差がある場合は相手の目線で遊ぶなど、遊び方を使い分けることができます。❺挨拶ができるようになる他の犬と適切に挨拶を交わすことも大切です。→相手の表情を見て、遠回りしてお尻からゆっくり匂いを嗅ぎます。距離感を守った挨拶ができるようになります。犬慣れに適した時期犬慣れに適した時期は、生後3週齢から12週齢まで。この時期の犬は、好奇心旺盛で新しい刺激を受け入れやすいことが特徴です。この時期に得た知識や経験が、良くも悪くも今後の犬生の全てになると言っても過言ではありません。犬慣れに幼稚園をおすすめする理由子犬が、ドッグランで犬同士の適切な接し方やルールを学ぶことはとても難しく、トラブルを起こしたり、トラウマを抱えたりするリスクがあります。本来、犬との正しい関わり方(人間でいう礼儀作法)、親犬や兄弟犬との関わりを通して学びます。遊びの力加減、ケンカを避けるなど問題回避能力を養い、自身で興奮のコントロール力も養っていきます。しかし昨今では、親犬や兄弟犬との触れ合いが足りないまま、子犬のうちにお家に迎えられることがほとんどです。そのため、ほとんどの犬は教えてもらわない限り正しい関わり方を知りません。こういった事情があるため、ドッグランでは互いに適切な接し方がわからないまま、ケンカに発展してしまうことも多いのです。わんちゃん同士の正しい接し方やルールなども学ぶどころか、他のわんちゃんへ強いトラウマを作ってしまう事もあります。こうしてできた強いトラウマの払拭は、とても長い時間がかかります。また、遊んでいるうちに興奮しすぎてしまい、自分で抑えることもままならないという経験を続けると、小さなきっかけでひどく興奮しやすい犬に育ってしまいます。そのため、ドッグランに行く前に、「幼稚園」でしっかりとプロのトレーナーの力を借りながら、犬慣れをしていくことがおすすめです。子犬が幼稚園で得られる経験専門家による適切な指導幼稚園では、犬慣れの意味を深く理解しているプロのトレーナーが、犬同士の正しい挨拶方法や遊び方を教えます。他の犬を攻撃する、嫌がっている子に対してしつこく誘う、マウンティングを行うなど間違った振る舞いをした犬に正しい接し方を教えます。安全な環境での学習幼稚園では、犬同士の遊びや交流が、犬をよく理解しプロのトレーナーの管理下で行われるため、安全に配慮された環境で社交性を身につけることができます。幼稚園選びのポイント幼稚園選びには重要なポイントが2つあります。①犬慣れとは何なのかをきちんと理解しているトレーナーがいる幼稚園幼稚園の犬をまとめているトレーナーが、犬慣れの意味を理解し、管理していることが重要です。これは、犬に「何が正しくて、何が間違った挨拶」なのかを伝えることができ、適度に仲介することです。例えば、犬が嫌がっているからといって全て助けに入ると、いつまで経っても慣れることはできません。犬自身が他の犬と交流しようというそぶりを見せたら褒め、「できてるよ、大丈夫だよ」と適切に背中を押します。反対に、勢いが強すぎる犬はストップをかける必要があります。こういった正しい方法を教えることができるトレーナーがいなければ、結局ドッグランにいくのと変わりません。犬たちを正しく導くことのできる経験とリーダーシップ、観察眼を持ったトレーナーのいる幼稚園を選びましょう。そして、そのトレーナーから飼い主が学べるしつけ教室やレッスンがある幼稚園がおすすめです。飼い主自身で愛犬をご自身で制御できるようになっておくと、ドッグランでも安心して遊ばせることができるようになります。②犬同士のマナーを身につけた犬がいる幼稚園犬同士のマナーを身につけ、指導するリーダーシップを持ったトレーニングの行き届いた犬が在籍している幼稚園がおすすめです。彼らは、犬へ教えることができる先輩として、わんちゃん同士でルールやマナーを適切に教えてくれます。ワンデミーでは、トレーナーの指導を受け、様々なわんちゃんと接して経験を積んだわんちゃんが先輩として、新たに入園してくるわんちゃんの教育を率先して行います。これは犬本来の「群れ」という性質です。リーダーであるトレーナー、教育係の先輩わんこというように、序列をつくります。こうした「群れ」で育った犬が、また新たな犬の教育を担い経験を積んでいくことで、質の良い教育をつなぎ続けることができます。この2つが揃っている幼稚園を選ぶことが正しい犬慣れへの第一歩となります。まとめ愛犬の社交性を安全かつ効果的に向上させたいなら、ドッグランよりも専門家が指導する犬の幼稚園がおすすめです。まずは、愛犬の犬慣れに適した幼稚園を選びましょう。プロと一緒に、愛犬が楽しくドッグランを活用できるように準備していきましょう!\ワンデミー幼稚園で犬慣ればっちり/ワンデミー幼稚園は、大阪・天王寺区にある犬の幼稚園。犬の社会化にこだわり、広い園内で犬種、年齢問わずたくさんのわんこと遊んで過ごす国内でも非常に珍しい幼稚園です。ドッグランに行く前に、ワンデミーで犬慣れをしませんか?プロのドッグトレーナーがあなたの愛犬をサポートします!