皆さん、こんにちは。クリスマスシーズンが近づいてきましたね。家族や友達との楽しい時間を過ごすことが多い時期ですが、わんちゃんにとっては注意が必要な時期でもあります。今回は、愛犬とクリスマスを楽しむための安全対策についてお話しします。監修:石井ドッグトレーナー日本最大級オンラインドッグスクールワンデミーで、トレーニングレッスンを受け持つドッグトレーナー。動物看護師として10年勤務。看護業務と並行して、しつけ教室を5年間担当したのち、ワンデミーでトレーニングレッスンを受け持つ講師として活躍中。目次▼クリスマスに多い誤飲・誤食リスト❶クリスマスのごちそうクリスマスには様々なご馳走が並びますが、犬にとっては危険な食材も多く含まれています。「少しだけだから、大丈夫!」と人間用のごちそうを食べさせるのはNG。わんちゃんには犬用のごちそうを用意してあげてくださいね。注意が必要な食べ物チキンの骨:犬が飲み込むと、消化管を傷つける恐れがあります。特に骨は窒息の原因にもなるので、愛犬が近づかないように注意しましょう。生クリーム:乳製品は愛犬の消化器系に負担をかけることがあります。犬は乳糖を消化するのが苦手なので、生クリームは避けましょう。玉ねぎ:玉ねぎは犬にとって有毒で、重篤な貧血を引き起こす可能性があります。玉ねぎを含む料理は、愛犬の手の届かないところに置くことが重要です。チョコレート:下痢や嘔吐をはじめとする中毒症状を起こします。震えや不整脈、痙攣などの症状が出るほか、最悪の場合死に至ることもあります。❷観葉植物の誤食にご注意!クリスマスに飾ることが多い「ポインセチア」や「ヤドリギ」「ヒイラギ」などの植物は、ペットにとって有毒です。これらの植物を誤って食べると、中毒症状を引き起こすことがありますので、わんちゃんが触ることのない場所に置くようにしましょう。❸クリスマスツリーやオーナメントの誤食クリスマスツリーやオーナメントは、わんちゃんにとって魅力的な遊び道具に見えることも。誤食すると消化器官を傷つけたり、窒息のリスクがあります。特に小さな飾りやガラス製のオーナメントには注意が必要です。❹プレゼントの包装紙やリボンプレゼントの包装紙やリボンを誤食すると、消化管の閉塞を引き起こす可能性があります。❺電飾用の乾電池や、おもちゃなどに使われるボタン電池電池は食道や胃に長時間留まると、粘膜損傷や潰瘍を引き起こすことがあります。特に小さなボタン電池は誤食に注意してください。誤飲・誤食の可能性がある場合の症状嘔吐、よだれが多い、泡を吹く、震えている、せき込む、吐きそうで吐けない、食欲不振、腹痛、呼吸困難などの症状が見られます。またひも状のものを食べた場合、口や肛門から少し出ていることがありますが、無理に引っ張ると消化管粘膜を傷付ける可能性があるため大変危険です。引っ張らずに病院に行きましょう。誤飲・誤食時の対応もし愛犬が何かを誤食した場合、中毒症状やアレルギー反応、消化器官への負担が考えられます。重篤な場合には、獣医師の診断のもと、胃洗浄や内視鏡検査、開腹手術が必要になることもあります。「大丈夫かも?」と様子は見ず、速やかに病院へ向かってください。誤飲・誤食をしたと判断できる場合いち早く動物病院へ。軽度の場合は、催吐処置で異物を取り出すことができます。ただし、催吐処置をすることで食道を傷つける可能性のあるもの(竹串や骨など)や、腸閉塞を起こすもの(ひも類など)は、催吐処置はせず、開腹手術になる可能性が高いです。嘔吐などの症状があり、誤飲・誤食が疑わしい場合疑いがある時点で、すぐに動物病院へ。何を食べた可能性があるのか、どんな状況なのか今わかる情報をすべて獣医師に伝えましょう。誤飲・誤食が疑われる場合は、速やかに病院へ誤飲・誤食は時間が経つほどに危険度が高まります。1分1秒でも早く動物病院へ向かいましょう。内視鏡検査ができる病院は限られているので、かかりつけの病院が対応しているのか事前に調べておくのがスムーズです。また動物病院には、飲み込んだ可能性のあるものを一緒に持っていくようにしましょう。食べ物の場合、商品名の書いてあるパッケージがあると、成分が判明するため早く処置を行なうことができます。誤飲・誤食を防ぐには日頃の対策を!わんちゃんは人間と違い言葉で確認できず、食べたものによってはレントゲンにも写らないため、誤飲・誤食をしたことを証明することが難しいものです。そのため、「誤飲・誤食が疑わしい」場合も、何らかの処置を行うことがあります。とくに内視鏡検査や開腹手術は、全身麻酔が必要でわんちゃんの負担が大きい処置です。飼い主様の不安も大きく、また費用面でも負担が大きくなります。日頃から誤飲・誤食が起きないよう対策をすることでわんちゃんの命を守ることができます。対策1:安全な場所に置くわんちゃんが届かない場所に食べ物や危険な物を置きましょう。犬は、好奇心の強い動物です。普段から、わんちゃんが何に興味を持ちやすいのかをよく見ておくことで、危険なものから遠ざけることができます。対策2:「出して・アウト」のトレーニングわんちゃんにに「出して・アウト」というコマンドを教え、何かを口に入れた時に出すトレーニングをしましょう。トレーニングができていると、万が一口にいれてしまっても飼い主の指示で口から出すことができます。おもちゃで遊ぶときなどに「出して・アウト」という言葉を使い、口から出すことを練習しておくと、もしものときにも慌てず口から出すことができます。対策3:「いけない・NO・ダメ」の言葉を理解させる「いけない・NO・ダメ」などのコマンド教えることで、犬が何かを口にしそうなときにもやめさせることができます。普段から、してもいいこと、悪いことをルールとして敷いておくことが大切です。対策4:指示を出し、犬の注意を惹く「まて」「おすわり」「おいで」で呼ぶなどで、犬の注意を他のことに向けることもできます。飼い主の声が聞こえると必ず指示を聞きたいと思えるように信頼関係を築いておくことが必要です。わんちゃんの好奇心や食欲に負けないように、日頃からトレーニングを行い信頼関係を築きましょう。対策5:興味を持たせないわんちゃんがテーブルの上の物に興味を持たないよう、日頃から注意しましょう。「食べ物は飼い主が与える」「机に手をかけない」などルールをつくり、徹底しましょう。対策6:動物病院をリストアップするクリスマスシーズンの誤飲・誤食は、かかりつけの動物病院がお休みの日や夜間に起こりやすい事故です。誤飲・誤食のリスクは時間が経つほどに高まります。もしもの時に備えて、以下の要件で事前に病院をリストアップしておきましょう。夜間救急土日対応内視鏡検査ができる病院まとめ犬は、好奇心旺盛で、時に飼い主が想像もしないようなことをする生き物です。気をつけていても誤飲・誤食するときはしてしまいます。それでも、飼い主が対策を行うことで誤飲・誤食をするリスクを最小限に抑えることがが可能です。まずは、危険なものを犬の手の届くところに置かないことを徹底してくださいね。それでは、わんちゃんと安全に楽しくクリスマスをお過ごしください。\ワンデミーなら誤飲対策もばっちり!/拾い食い、机の上の食べ物に手を伸ばすなどのわんちゃんの行動に不安を感じていませんか?誤飲・誤食を防ぐためにはトレーニングが効果的です。誤飲・誤食を防ぐトレーニング「出して・アウト」のトレーニングで口に入れたものを出させる「いけない・NO・ダメ」の言葉を理解させて、行動を制止する「まて」「おすわり」「おいで」などの指示をどんな場面でも必ず聞けるようにする大切なわんちゃんの命を守るために、オンラインドッグスクールワンデミーでわんちゃんと一緒に学んでみませんか?ワンデミーは、全国どこからでも、愛犬と一緒にスマホで通えるオンラインドッグスクールです。プロのドッグトレーナーによる「しつけ相談」や「お家でできるトレーニングレッスン」が受けられます。入会金、月額3,300円で全てのレッスン受け放題!1回レッスン15分〜、続けやすさにもこだわりがあります!まずは、LINE登録の上、相談会にご参加ください♩