「そろそろドッグランに連れて行ってあげたいけど、子犬はいつから行けるの?」「ほかのワンちゃんとうまく遊べるか心配…」「社会化や犬慣れさせたいけど、ドッグランでできる?」そんな疑問を持つ飼い主さんは多いのではないでしょうか?ドッグランは愛犬が思いっきり走れる楽しい場所ですが、子犬の成長段階や社会性の発達を考えたうえで、適切なタイミングでデビューすることが大切です。今回は、子犬がドッグランデビューできる時期や、事前にしておくべき準備、デビュー時の注意点を詳しく解説します!目次▼子犬のドッグランデビューはいつからOK?3回目のワクチン接種が完了してから一般的に、子犬がドッグランに行けるのは、生後4〜5ヶ月以降が目安とされています。これは、狂犬病ワクチンと混合ワクチンの接種が完了していることが必要だからです。・生後2ヶ月ごろ:1回目の混合ワクチン接種・生後3ヶ月ごろ:2回目の混合ワクチン接種・生後4ヶ月ごろ:3回目の混合ワクチン+狂犬病ワクチン接種ドッグランでは多くの犬と接触するため、感染症のリスクを避けるためにも、すべてのワクチン接種を終えてからデビューするようにしましょう。また、ドッグランによっては、ワクチン接種証明書の提示が必要な場合があるので、事前に確認しておくと安心です。社会化が十分ににできてから子犬は生後3〜4ヶ月の間に「社会化期」を迎えます。この時期にさまざまな人や犬と接し、良い経験を積むことで、成犬になってからも社交的な性格になります。しかし、「じゃあドッグランで社会化しよう」とするのはちょっと待って。実はそれ危険です!なぜかというと、ドッグランに集まる犬がみんな社会化でき、上手に触れ合える犬ばかりではないからです。また、広いスペースや犬がいる環境に興奮している子も多いのです。そのため、子犬をドッグランに連れて行くと、怖い思いをして犬嫌いになってしまう可能性もあります。また「うちの子は犬が好きだから大丈夫!」という場合も、犬が苦手な相手の犬と適切な距離が取れず、喧嘩やトラブルに発展してしまう可能性もあります。そのため「社会化をドッグランで行うこと」は、おすすめはできません。まずは安全な環境で練習を!ドッグランデビュー前に、以下のような場所で少しずつ社会化を進めましょう。・犬の幼稚園やパピーパーティー → 他の犬との接し方を学ぶ・友人の犬と遊ばせる → 信頼できる相手と交流する・人の多い公園で過ごす → 環境に慣れさせるこれらの経験を積んでからドッグランに行くことで、子犬も安心して楽しめるようになります!とくに犬の幼稚園は、犬のプロであるドッグトレーナーがわんちゃんたちの性格を理解した上で管理しているので安全に社会化を促すことができます。トレーナーは挨拶の仕方や遊び方、嫌がる子への対処、相手との距離感などを教えることが可能です。また、長く通っている先輩わんちゃんたちは、他のわんちゃんとの触れ合いに慣れ、どんどん遊び上手になります。先輩わんちゃんたちが、犬社会のルールを教えてくれますよ。3.ドッグランごとの利用ルールをチェックドッグランによっては、以下のようなルールがあります。・ワクチン接種証明書の提示が必要・小型犬・大型犬でエリア分けがある・おもちゃやおやつの使用制限がある「せっかく来たのに入れなかった…」とならないように、事前に確認しておきましょう。「うちの子は大型犬とも遊べるから」と小型犬が大型犬エリアに入るのは危険です。サイズに合ったエリアを利用し、安全に遊ばせましょう。4. 持ち物の準備子犬を安全にドッグランで遊ばせるために、以下の持ち物を準備しましょう。 必須アイテム1.飲み水2.首輪・ハーネス・リード3.排泄物処理グッズ(袋・水)4.狂犬病・混合ワクチンの接種証明書 必要に応じて持参・マナーバンドやおむつ(マーキング防止・屋内ランなど必須のところもあり)・おもちゃ(使用可能な場合)・おやつ(ランの外で休憩時に)5.ドッグランでのNG行為と注意点すぐにリードを外さないドッグランに着いたら、いきなりリードを外さずに、リードをつけたまま場内を一周して環境に慣れさせましょう。興奮してしまうと飼い主の声が届かなくなるので、まずは落ち着かせることが大切です。おやつを与えないドッグラン内でおやつを与えると、ほかの犬が集まってきてトラブルの原因になります。アレルギーを持つ犬が誤って食べてしまうリスクもあるので注意しましょう。排泄物はすぐに処理ドッグランでは多くの犬が走り回るため、マーキングや排泄は避けられません。排泄物はすぐに片付けて、周りの犬が興味を持つ前に処理しましょう。愛犬から目を離さないドッグランにはスタッフが常駐しているわけではありません。トラブルが起きたときにすぐ対応できるように、愛犬から目を離さないことが大切です。ドッグランデビューを成功させるために基本的なしつけを身につけるドッグランでは、飼い主の指示をしっかり聞けることが大切です。以下のコマンドを練習しておきましょう。「待て」 → 興奮しすぎたときに落ち着かせる「おいで」 → 帰る時に「おいで」で戻るといいですね「ノー」「いけない」 → 他の犬とのトラブルを防ぐまとめ:子犬のドッグランデビューは慎重に!子犬のドッグランデビューは、ワクチン接種完了後(生後4〜5ヶ月以降)が目安です。しかし、それだけでなく、社会化や基本的なしつけをしっかり行ってからデビューすることが重要です。・ワクチン接種が完了している・社会化が十分にできている・ドッグランのルールを事前に確認・基本的なコマンドを習得済み・持ち物を忘れずに準備これらの準備を整えれば、愛犬と楽しく安全にドッグランデビューができます!焦らず、子犬のペースに合わせて少しずつ慣らしていきましょう。