愛犬との日々のコミュニケーションで、「うちの子は何を考えているのだろう?」と思ったことはありませんか? 犬は言葉を話すことはできませんが、様々な行動を通じて私たちに感情を伝えています。今回は、その行動の背後にある意味を解説。より深いコミュニケーションを取るためのポイントをお伝えします。監修:大橋ドッグトレーナー日本最大級オンラインドッグスクールワンデミーで、お悩み相談会・トレーニングレッスンを受け持つドッグトレーナー。犬の表情や仕草を見て、飼い主様にわんちゃんの気持ちを伝え、わんちゃんに寄り添ったレッスンを行う。不安や恐怖心などから起きるひどい噛み癖の改善を得意としている。目次▼舐める行動の意味舐める場所や舐め方によっても、意味が変わってきます。飼い主(人)を舐める手足を舐める遊んでほしい、かまってほしいという気持ちの表れです。以前舐めたときに飼い主さんから何かしらの反応があった、飼い主さんの手は楽しことがある!という認識を持ってると考えられます。ただし、執拗な場合は強い要求を示している可能性があります。顔を舐める顔を舐めるという行動の意味は、二つあります。遠慮がちに2~3回程度舐めるのはわんちゃんからの「大好きだよ」という愛情表現のひとつです。しかし、覆い被さってでも舐めまくったり、執拗に舐めてくるのはリーダーなどの地位の高い犬が、群れのルールを守らない下位の犬の行動をたしなめるための行動です。人間の言葉に例えると「面倒見てあげてるんだから大人しくしなさい!」と言われている状態です。みなさんのわんちゃんはどちらのタイプでしょうか?犬自身の行動次に犬自身にみられる行動についてみていきましょう。体を掻く、足先など同じところを執拗に舐める痛みや痒みなどがなく健康状態に問題がないにもかかわらず、ずっと同じところを舐めているときは、なにか大きなストレスを抱えている場合が多いです。こちらは「カーミングシグナル」というものの一種で、体を掻いたり、舐めたりすることで自分で気持ちを落ち着かせようとしています。その行動が行きすぎると自傷行為(血が出るまでなめたり、ひどいと骨まで噛んでしまう)に発展することがあるので、その場合は早急に原因を解明しトレーナーや獣医さんなどの専門家の判断を仰ぐ必要があります。愛犬の身体の状態・行動の頻度などよくみる習慣をつけましょう。体をくっつけてくる、頭を押し付けてくるこちらは甘えている時の行動です。「一緒に遊ぼう!」や、「かまって」と言っているかもしれません。このような時は、口角もゆるんで、リラックスしている状態になります。あくびをする「眠い」という意味合いだけではありません。緊張や不安を抱えると、あくびをすることがあります。動物病院など苦手なところに行ったときや、怒られているときにあくびをしていることはありませんか?顔を背ける視線を合わせないようにすることで相手に対して敵意はないことを伝えたり、「あなたの話つまんない」という時にもする仕草です。 必要以上に構ったり、叱ったりしてしまうと恐怖心や強いストレスを与えてしまうのでやめましょう。自分の鼻や口をペロペロ舐める不安や緊張により、自分を落ち着かせようとするときに見られます。 また顔を背ける行為と同様に相手に対して敵意がないという意味合いもあります。頭を下げて上目遣いをする強い恐怖心や、不安な気持ちの表れです。このときしっぽは下がっているかと思います。やさしく撫でて、気持ちを落ち着かせましょう。お腹を見せる犬の急所であるお腹を見せる行為は、信頼しているサインです。また、降参するときにも見せます。信頼しているときは、目を細めたり、体の力が抜けてリラックスしている状態になります。ゆっくり近づいてくるゆっくりした動作は、相手を警戒していたり、怯え、恐怖心があるときに見られます。飼い主さんの反応を見て自分がどうするか考えています。まっすぐこちらに来るというよりも、なんとなく曲線を描きながら近づいてくることも多いです。近づくと面倒だな、嫌なことがあるなと思われているかもしれません。お尻をあげた伏せの体制プレイバウという名称が有名だと思います。 口をあけていたり、目が開いているなら、一緒に遊ぼう!と誘っています。犬同士でもよく見られる行動です。声をだして誘うこともあり、とても嬉しいときに見せる仕草なので一緒にたくさん遊んであげましょう。瞬きをたくさんする・目を細める目が痛いときやまぶしいときでない場合、何もないのに常にパチパチ瞬きをしたり目をスッと細める仕草をするのは緊張のサインであることが多いです。こちらもカーミングシグナルの一種で自分の不安を紛らわせようとしたり、相手に敵意がないこともを伝えようとしています。ゆるく口を開け、軽く舌が出ている人でいう笑顔の状態で口角や身体が緩んでいて自然な様子になります。 嬉しい、楽しいとき、リラックスしているときにも見られます。思わずお互いニコニコしてしまうような、わんちゃんと暮らしている方にとって幸せな時間ですよね。口を閉じている集中している状態です。散歩中になにか気になるもの、例えば猫をみつけたりなど、前方に集中していたりする時に出る行動です。犬は一番嗅覚が優れているため、より嗅覚に集中するために口を閉じるということがあります。緊張や警戒心が高まっている時にも見られます。そのような時は耳が立って前を向いて、額にぐっと力が入っているかもしれません。体を振る人や犬に対してもうやめてほしい、嫌だなぁと思っているときにみせるしぐさです。 ふぅ、緊張した…!と心機一転させるときにもよく見られます。まとめ普段からよく見られる行動がたくさんあったのではないでしょうか?ドッグトレーナーはこのような仕草を見て、犬の気持ちを理解しています。犬は様々な犬種があり、顔の形、立ち耳、垂れ耳など耳の形、和犬洋犬など犬種、尻尾の長さや巻尾など、形や個性はさまざまです。仕草を見るにあたって、まずは愛犬のいつもの状態を観察してみましょう。今回紹介した仕草がどのような場面で出ているかと照らし合わせて見てみると、だんだんと愛犬の言葉がわかるようになり、みなさんと愛犬の生活がより充実したものになるはずです。\ワンデミーで愛犬の気持ちがわかるようになろう!/愛犬の気持ちがわかるようになるためには、犬という生き物をよく知ることが第一歩。年間5,000件のお悩み相談・レッスンを行い、たくさんのわんちゃんを見ているドッグトレーナーから学んでみませんか?愛犬が特定の場面で吠える理由、気持ちを知りたいおすわり、お手はできるけど、なんとなく目が合ってない気がする愛犬がお腹を見せない。これって信頼されてない?など愛犬の行動の理由を知り、愛犬にあったトレーニングを行うと、もっと気持ちが通じ合う感覚が得られます。愛犬と家族として、ベストパートナーとして、よい関係を築きませんか?ワンデミーは、全国どこからでも、愛犬と一緒にスマホで通えるオンラインドッグスクールです。プロのドッグトレーナーによる「しつけ相談」や「お家でできるトレーニングレッスン」が受けられます。入会金、月額3,300円で全てのレッスン受け放題!1回レッスン15分〜、続けやすさにもこだわりがあります!まずは、LINE登録の上、相談会にご参加ください♩